【レビュー】DPT-RP1(CP1も)はまだ買わない方がいい、ただ1つの理由。ソニー製電子デジタルペーパーの致命的欠陥。

DPT-RP1を個人で中古を購入して半年以上たち、ほぼ毎日使っています。 紙のように使えるDPT-RP1(CP1も)は、素晴らしいコンセプトを持つ優れた商品です。

ですが購入はおすすめしない、まだ早い理由が1つだけあります。

書き始めの1秒間が書けない

DPT-RP1は、専用のスタイラスペンで書きます。

このスタイラスペンは、DPT-RP1から1cm以上離すとスリープモードに入る仕様があります。

このスリープから復帰するには、また1cm以内に近づければよいのですが、この復帰までに1秒間かかあります。それで書き始めが書けないことがよくあるのです。

復帰は毎回1秒間必ずかかるかといえばそんなこともなく、0.1秒ぐらいで書けるようになることもあるので、書けたり書けなかったりします。

体感として5%の確率で書き始めが書けていません。

この1秒間1cmの仕様は、実際に公式サイトのQ&Aにも書かれている仕様です。
ペンで書き出しはじめが書けない。| Q&Aページ | Q&A | サポート・お問い合わせ | ソニー

手を1cm以上離すシチュエーションはあまり無いと書かれており、実際に店舗で試し書きしたときはそのようなシチュエーションはなかったのですが、実務として使った時、離す事は度々あることに気づきました。

で、ムカつくのが、1cm以内に付けておけば1秒後に絶対に書けれるかというとそうではなく、5秒ぐらい延々と復帰しないことも何度も遭遇しました。

書き始めが書けてないシーン動画

メモをよくする人は、この1秒が絶望的にストレス

自分は、思考を紙に書いて文字に起こす時に書きなぐるスタイルなので、書けなかった時のストレスがとてもあります。

アイデア出しなどの時には、この仕様は致命的で、湧いて出るアイデアを残す作業にパワーが集中できなくなります。

書けないストレスに耐える方にパワーを持っていかれるため、アイデア出しの作業のツールとしてはとてもオススメできません。

この時に何秒たっても書けない現象がでた時のストレスは半端なく、折り曲げて鶴でも折ってやろうかと思ってしまいます。

特に、以下の使い方を考えている人には向きません

  • 打ち合わせでのメモ代わり
  • アイデア出しに紙を使って書き出す人
  • 書きなぐる書き方をする人

紙を発明した。というコンセプトのDPT-RP1ですが、盛りすぎ。消費者庁に怒られてほしい。

DPT-RP1の良いレビュー

書きなぐるスタイルの人にはオススメはしないけども、そうでもない人はぜひとも買って欲しい製品でもあります。
実際私は毎日使っていますので、いいと思うところを列挙します。

  • 視認性が最高。マジで目が疲れない。PDFファイルがめっちゃ見やすい
  • マジで軽い
  • 書き始められたらサクサク
  • マジで電池持つ
  • でかい。A4サイズ最高。
  • 書く、見る、同期しかない機能が逆に良い。出来ることが少ないので、作業を取り掛かりを邪魔しない。

DPT-RP1の悪いレビュー

致命的なもの以外で、困ったな。っていうところも多くあるので、それも列挙します。

  • 脆い。半年で中身が出始めてる。
  • スタイラスペンが脆い。フローリングとかにペンを落とすと、ペンが中折して取替ができなくなる(修理工場に出したら無料で取り替えてくれるので、その間に使えるもう1本をもっとく必要があり)
  • でかい。B4があったらなあって感じる時もある。
  • Onedriveのフォルダ内にDPT-RP1の同期フォルダを設定すると同期エラーになる(エラー番号:17-0000-0000 のやつ)
  • ページ数が多いとパラパラとめくる必要があるがそれができない

Apple pencil + iPad pro との比較

当初これを買う時、Apple pencil+iPad pro との組み合わせと悩みました。
書き心地や見え方を判断する為に実際に両方触ったのですが、その時の自分の感想を比較します。

DPT-RP1 Apple pencil + iPad pro
書き心地 勝ち 負け
書いた反応速度 引き分け 引き分け
視認性 勝ち 負け
負け 勝ち
多機能 負け 勝ち
目への負担 勝ち 負け
閲覧動作反応 負け 勝ち
軽さ 勝ち 負け
同期 良い 不明
本体バッテリー持ち 勝ち 負け
使用するまでの手軽さ 勝ち 負け
ペンシルバッテリー持ち 勝ち 負け
書き始め 負け 勝ち
ペン先のズレのなさ 引き分け 引き分け
その他

電子デジタルペーパーを多機能タブレットのiPad pro と比べる事が自体ナンセンスかもしれませんが、比較できるぐらい Apple pencil + iPad pro が良いデバイスです。

自分的には、書きなぐるメモとしてiPad proと比較した時に、「毎回の持ち運び」や「取り出す気軽さ」、「書き始めの手軽さ」、「バッテリー持ちのよさ」にDPT-RP1に軍配があがり、こちらを選びました。

また、「機能が他にない」という事が、そのデバイスを前にして何かを決断する時の邪魔が入るというリスクを減らしているなあともこの頃感じています。

新商品にA5サイズの「DPT-CP1」が出るらしい

どうやらA5サイズの、持ち運びがしやすい小さい新しい商品の「DPT-CP1」がでるらしいです。

こっちはこっちで欲しいところではありますが、この1秒問題が解決してるようなことは公式からは見つかりませんでしたので買いません。

まとめ

書きなぐるやり方を考えている人は、まじでやめとけ。
書くときは、媒体に1cm以内に1秒以内に置いてから書き始める癖がある人は、いますぐ買いましょう。